台風の後に目がゾンビ化?「レプトスピラ症」の症状と対処、予防など

台風や洪水などのあとに発症し、目がゾンビ化するという奇病「レプトスピラ症」

この恐ろしい病気をご存知だろうか。
これは、感染するとひどい頭痛に見舞われ、ひどいときには死亡することもあるという病気だ。

もしも「レプトスピラ症」をあなたやあなたの家族が発症したとしたら…。
どんな症状に気をつけて、どう対処すればいいのかを書いていこうと思う。

レプトスピラ症の症状

S県K市に住む田中さんは、台風が通り過ぎたあとに物が散乱し、めちゃくちゃになった畑を片付けた。
台風でただでさえ大変だというのに、その片付けまでしなけりゃならないとはなんとも気の毒だ。

ひとしきり片付けを終えて、夕食を食べて風呂に入り、いつものように就寝した田中さん。
ところが翌朝、田中さんの体にある異変が発生する。

「なんだか少し頭が痛いな。風邪ひいたかな…」

そんな頭痛が2~3日続き、夜も頭痛で起きるようになる。
そしてある朝、足が痺れて起き上がれなくなった。

さすがにおかしいと思い、病院に行く途中、激しい頭痛を起こした田中さんは昏睡状態に…。そのまま6日間も意識戻らなかった。

6日後にようやく目を覚ました田中さん。

意識が戻って目を開けると、目がおそろしく充血し、ゾンビのような状態になっていたという。

幸運にも一命をとりとめた田中さんであったが、死亡率が20%~30%にも達する恐ろしい病気。

それが「レプトスピラ症」である。

レプトスピラ症の原因

では、この恐ろしい病気「レプトスピラ症」はなぜ台風や洪水の後にひろまるのか。
その原因はどこにでもいるネズミである。

レプトスピラ症を引き起こす病原体はネズミなどの腎臓に生息していて、
それがネズミの尿として水や土に菌が排出される。

ここに台風や大雨などで洪水が起こると、土や水に染み込んでいた「レプトスピラ症」の病原体が広く拡散するのだ。

こうして病原体が拡散した状態で素手で片付けをしてその手で食事をとることで粘膜から感染したり、
さらには皮膚にある目に見えないような小さなキズから体内に病原体が入り込んで感染してしまう。

WHO(世界保健機関)の調査によると、フィリピンなど雨が多いところを中心に感染者が年間50万人にも達っするという。

日本でも土を顕微鏡で見ると、普通に「レプトスピラ症」の病原体をみつけることができるため、僕達日本人にとっても他人事ではない。

レプトスピラ症の対処と予防方法

台風や洪水のあとに多発するという「レプトスピラ症」。
この恐るべき奇病はどうすれば予防できるのだろうか。

まず第一には、洪水が起こったときにはあふれた水に触れたり浸かったりしないこと。
そして後片付けのときにも長靴や手袋を着用して、直接水や土に触れないことが肝心だ。

もし触れてしまった場合は、作業後にしっかりと手洗いしてアルコールなどで殺菌する。

そして、万が一頭痛などの「レプトスピラ症」の初期症状と見られる症状が出た場合には、速やかに病院に行って医師と相談し、薬を処方してもらえば重症化する前に対処できます。

風邪だとおもって放っておくと症状が進行し、死亡することが多いので、とにかく怪しいと思ったら病院に行って検査してもらうようにしましょう。